キャラクターを採用する?アドプトとは

デザインしたオリジナルキャラクターを売買する文化として、日本でも注目され始めたアドプト。
この記事ではアドプトって何だろう?を解説しています。

CommissionとAdopt

イラストレーター(絵師)がイラストを販売・制作する場合、2つのパターンがあります。

Commission(コミッション)

主に、オーダーメイドでイラストを制作する際に使われる言葉です。
依頼者のリクエストを受けてから、依頼者の望み通りにイラストを新規で制作する場合に使われるでしょう。

Adopt(アドプト)

Adopt
1. 取り入れる
2. 受け入れる

3. 採用する

4. 養子として迎える

デジタル英単語より引用

言葉の意味としては3と4の意味合いに近いです。
イラストレーターが自由にデザインして描いた絵などを、誰かに販売する際にもAdoptと言う言葉が使用される事が最近は増えています。

自由に描いたオリジナルキャラクターを誰かの養子にする
誰かが描いたキャラクターを養子として迎える

そう言うところから、キャラクターの売買 = Adoptと言う文化は、近年注目されるようになり始めました。

海外では何年も前からあったAdoptの文化

海外ではTRPGが盛んな文化があり、TRPGで用いる衣装、モンスター、動物、アイテム…そういった様々なものを自由にイラスト販売する文化として何年も前から存在しておりました。近年、そう言った文化がAdoptと言う言葉で定着しただけです。

ルミェール

日本ではあまり無かった文化だね。

ルミェール(アイコン01)

ただのキャラクター販売とAdoptはどう違うの?

しかし、ただ描いたイラストを販売するだけではAdoptとはなり得ません。
Adoptと言われる場合の特徴があります。

購入者が設定を自由に決められるか(例外もあり)

Adoptの文化では、イラストを描いた人(販売者)ではなく、イラストを採用した人(購入者)がイラストの設定を自由に決められる権利を持つ事が多いです。
キャラクターであれば、名前、性格…すべて自由に決める事がほとんどの場合で可能です。

テネーブル

女性キャラクターのイラストでも、実は男の娘と言う設定を持たせることも出来ちゃいます…。
ただ、イラストレーターに敬意を表した上で設定を行うのが最低限のマナーとルールです。

テネーブル(アイコン04)
ルミェール

この設定だけはして欲しくないと言うのもAdoptしてもらう時にイラストレーターから相談して決められるよ。

宗教の教祖とかテロリストと言った設定なんて、絶対嫌だよね…!

ルミェール(アイコン01)

1つのイラストを複数人に販売しない(転売も禁止)

Adoptはそのイラストを養子に迎えていただく文化ですので、一人の購入者の専用イラストとして販売をするのが基本的なマナーとなっているようです。
デジタルデータでもありますので、2つ以上の販売が出来ますがそこは1つだけの販売に抑えるようにした方が良いでしょう。

ルミェール

自分の子として迎えたキャラクターが他所にも居たら、ちょっと悲しくなるよね。購入者に悲しまれないように、イラストレーターはイラストを使用する際でもポートレートなどの最小限の使用に留める必要があるんだ。

ルミェール(アイコン04)
テネーブル

もちろん購入者も自分の子として迎えた訳ですから、他所に身売り(転売)するとかは基本的に禁止されているようですね。

自分の子を他所に出したいなどはイラストレーターと再相談して行いましょうね!

テネーブル(アイコン02)

主に著作権互譲されている

日本で展開されているキャラクター販売を見ると、ほとんどの場合が「著作権互譲」となっています。しかし、基本的に著作者人格権は放棄されませんので注意が必要です。

ルミェール

日本では著作権が非常に有名だけど、著作者人格権と言うのはあまり知られてないよね。Adoptする場合、販売者も購入者も著作者人格権を知るのが重要だよ!

ルミェール(アイコン01)
テネーブル

著作者人格権は法律上譲渡できない権利として著作権法第59条で定められていますからね!

知らなかったからと過度に使用されたり、過度に使用してしまったり…そう言った事が無いように著作者人格権については事前に確認しておきましょう。

テネーブル(アイコン01)

Adoptを出来る日本のサービスは?

まだまだ日本ではそこまでのサービスはありませんが、pixivなどのイラスト投稿サービスがイラストレーターの方々が中心に文化を築き上げています。
また、今年になってSKIMAと言ったサービスがキャラ販売を始めました。

Adoptのメリット

Adoptは低価格?

Adoptで販売されているイラストは、¥1,000からと言った低価格のものもあります。
平均的な価格では、¥6,000あたりで表情が5つほど付属している感じでしょうか?(価格帯は記事執筆時 2019年05月調べ)

ルミェール

購入者にとっては低価格で良質なキャラクターイラストが自分の子になるんだからすごいメリットだよね!

ルミェール(アイコン05)

AdoptはCommissionに繋がる

基本の状態をAdoptしてもらって、衣装や装備はリクエスト方式のCommission + Adoptと言う方法もあります。

テネーブル

自分のキャラクターに迎えていただいた後でも、キャラクターの表情を追加したり、衣装を追加するアフターサポートに誠意を見せれば、イラスト制作依頼は増える可能性もあります。

テネーブル(アイコン01)

また、自由に描いたイラストがお金になったり、そのイラストを見た人が依頼をしてくれるようになったりと言ったケースも実際に増えているようです。

Adoptのデメリット

自分の理想に修正はできない

良いと思うイラストであっても、自分の理想イラストに修正はほぼされません。
Adoptはイラストレーターが描いた後のイラストを販売される事が多いので、修正などは簡易的なものでしか行われません。

立ち絵が多い・ポーズは固定が多い

座っている仕草や、武器を構えているポーズなどはあまり有りません。
もし、別のポーズなどが欲しい場合は、Commissionして描いていただくしかありません。

どのように使用されているか解りにくい

購入者の情報はイラスト制作依頼の場合より少ないです。
その為、イラストレーターからすれば、どこでイラストが使用されているのかが解らないケースがほとんどです。

Adoptをした経験から

実は、Not Wiz Grimoireのキャラクターの二人はAdoptで購入したキャラクターです。
キャラクターの性格や名前などもすべてNot Wizの制作チームによって決めました。
このようなWebサイト制作にも使用する事が可能ですので、もしAdoptに興味を持たれた場合は、Web制作などでキャラクターを採用するのも検討してみてはいかがでしょう?